あと一歩。 あと一歩踏み出せたのなら手に入れられるだろうか。 でも、その一歩が難しい。   プ レ イ  ロ セ ス 「はい、はい。こちらこそよろしくお願いします」 失礼します。という言葉で電話が切れた。私はリザが電話対応をしているのを久しぶりに見た。 いつも私の少し後ろに居るイメージが強すぎる。 君のその唇。そして、その唇から紡ぎ出される言葉。時より横髪を耳に掛ける仕種。たまらなく好 「何言ってるんですか、 社長。そんな下らない事言ってないで、とっとと今日の分の仕事して下さい」 セクハラです、そう言って使用済みのファイルをいくつか持って 部屋を出て行ったマイ秘書の鷹目リザちゃん(次期私の恋人)。 最近では、食事に誘えば以前より承諾を得られるようになった。 なかなか好感触なのに。 なのに、あと一歩が踏み出せない。 女遊びが激しいと思われがちだが、仕事上取引先(あちら方が女性の場合も多々ある)の機嫌を損ねては商談が進まない。 あちらから誘われる食事や観劇は『お仕事』の一環だ。 仕事に恋愛は持ち込まないのが、ビジネスマンのマナー。 それなのに噂ばかりが広がり、今では尾ひれ背びれが付き、 本人にも会ったことのない人と熱愛中と言われてしまっては、なす術もなくお手上げだ。 こんな私にも、謂れのない噂で(少しだけ)落ち込んだこともある。 『社長、大丈夫ですか?顔色があまり良くありませんよ』 『そうか?私は至って普通だぞ』 『ですが…』 『大丈夫だって』 『ですが、今の社長の顔はニセモノです』 衝激を受けた。 普段の彼女は、私の仕事の進行具合しか見ていないと思っていた。 口を開けば「仕事をして下さい」と必ず釘をさし、容赦がない。 初めて見掛けた時から心奪われたが、私に対して彼女は何の興味ももっていないと思っていたので、正直驚いた。 それを機に、益々彼女に惹かれて行った。 陥落しないのならさせてみせるまでさ。 難攻不落の城を攻めてみるのも面白い。 敵は、愛しい愛しい私の秘書。 2回ノック、敵陣の武将の入室の合図。 入室許可を与え、彼女が足を踏み入れる。 ****【ゲームスタート】**** 意味が分からない、という彼女を他所に仕事を進める。 自分で足を進められないのなら、相手を自分の元に寄せるしか方法はない。 ゲームの主導権は私にあって、彼女には握らせはしない。 ゴールまでのプロセスも楽しまなければ。 スタートから本気で攻めていく。 どんな姑息な手段を使ってでも、絶対に陣の中に侵入して降参させてみせる。      Ready Fight!! ***

壱万打お祝いにゆずから頂きましたーvv 有難うゆず!しかもジャンルは大好きなオフィス!!!//増田と リザたんの掛け合いとか、増田の心情とか、もうすごくどきどき しましたー!ホントに有難うねvv               更に転載許可までありがとー♪早速飾らせてもらいましたーvv それでは、ほんとに素敵なお祝いを有難うでしたっ!     

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