だから、ほら。 大事なんだよ、名前って。 NAME OF YOU 「おいっ!」 「?」 振り向いた先に見えたのは、僕の愛しい人。 合った瞬間、思わず一度はそらしてしまった視線を、もう一度合わせ微笑む。 「なんだ…、神田か。」 「なんだとはなんだ。もやし。」 意地悪を言った僕に、神田は明らかに不機嫌な顔になって言い返す。 「もやしって、言わないで下さいっていつも言ってるでしょ?」 「もやしをもやしと呼んで何が悪い。」 いつもいつも、こんな言い合いから始まって。 本題に入るのなんて何十分も経った後。 そんな時間が一番好きなんて、口が裂けても言えないけれど。 「大体ね、いつも『もやし、もやし』言いますけどね、僕だってゃんとした名前があるんですよ?」 本当に大好きで、幸せなんだ。 その大好きな時間に。 毎回、毎回何度訂正してみても、 一向に呼んでくれる気配のない僕の名前。 「名前か…知らんな。」 そうやってしらばっくれるから、僕も意地を張ってしまうんだ。 「じゃあ僕だって、神田って呼んであげないですから。」 ふいっと背を向けてみれば、後ろから神田の笑う声がした。 「じゃあ、何と呼ぶんだ?」 「そうですねー…。」 自分の手を顔にあてて考え始めると、もうさっきまでの意地はどこかに行っていて 自然と笑顔になり、神田の方へ向き帰る。 「ユウ、とか?」 笑い声が止まり、驚いた神田の顔を見て僕はまた微笑む。 ほら、その顔。 その驚いて、困って、照れて。 七変化する顔が見たいんだ。 神田が僕にしか見せない顔。 僕のものだって、確信する瞬間。 「おま…っ」 「なんですか、ユウ。」 しっかり目を見つめて、そう言うと 神田は諦めたような表情になった。 「――っ?!」 そしてそのまま、僕の腕を掴み引っ張る。 バランスを崩した僕は、そのまま神田の方へ倒れて… 「…好きだよ、アレン。」 神田に抱き留められた。 こんなの、ズルい…。 ズルいけど…。 「名前…知ってるんじゃないですか…。」 思わず顔がニヤけてしまうから…。 結局、神田には勝てないんだ。 「アレン、だろ?もやし。」 その言葉で、神田の胸に顔を埋めていた僕はそこを離れた。 そしてまた。 「もやしって言わないで下さい!!」 文句を言いながら、微笑むんだ。 あなたの、目を見て。 だから、ほら。 大事なんだよ、名前って。 大好きな人に呼んでもらうだけで、 自然に笑顔に なれるんだから。 END あーちゃま有難う御座いますー!!!!!(鼻血) あ、御免なさい、萌えすぎて鼻血が…笑 めおめおとあーちゃまと新堂で密会をした某日にプレゼントして下さいましたー!ぱちぱち! 頂いたその場でちょうにやにやしながら読ませて頂きました笑 きもくて御免ね(にこ!)(にこ!じゃねー!) 転載許可まで有難う! ほんと有難う!萌えを有難う! また神アレを一緒に語って下さい…!!!// ほんとにホントに有難う御座いましたーvvあーちゃまだいすち!
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